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中小企業経営者に関する調査結果

全国の男性経営者の事業承継に関する意識調査
~ 次の法人代表者が家族・親族以外が約半数もその6割が経営ネガティブ面の了承なし ~

  • リサーチ

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エヌエヌ生命では、全国の既婚で子どもがいる男性の中小企業経営者515名※を対象に、事業承継に関する意識調査をおこないました。


※本調査では、従業員5人以上300人未満の規模の会社「経営者・役員」を中小企業経営者と定義しています。


調査結果の主なポイントは以下の通りです。

<調査結果まとめ>

  1. 自身の会社に家族・親族が「関与している」のは、半数以上(53.0%)。家族・親族の中で最も多いのは「配偶者」で約7割(68.1%)
  2. 経営者に万が一があった際の次の法人代表者については、家族・親族(計48.9%)と家族・親族以外(計51.0%)が約半数ずつで、家族・親族の中では「配偶者」(21.9%)が最も多い。また、次の法人代表者が家族・親族以外の場合、借入金や売上など会社経営のネガティブな局面について「了承を得ていない」が6割(61.2%)にものぼった
  3. 自身での経営の継続が難しくなった場合のことについて、話し合ったことがないと回答したのが 7割(70.7%)だった。心配ごとは、「売上の減少」(41.9%)、「顧客との関係」(35.1%)、「経営に関する知識・経験の不足」(32.2%)の回答割合が高い
  4. 後継者へ期待することは、「社員へのリーダーシップ」(62.9%)、「会社方針の決定力」(54.6%)と半数以上が回答した

<調査結果詳細>

(1)自身の会社に家族・親族が関与しているのは、半数以上(53.0%)。家族・親族の中で最も多いのは「配偶者」で約7割(68.1%)

 

全国の既婚で子どもがいる男性の中小企業経営者515名に、自身の会社に家族・親族が関与しているか質問したところ、半数以上(53.0%)が「関与している」と回答しました。

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さらに、「関与している」と回答した273名に家族・親族の誰が関与しているか質問したところ、最も多かったのは「配偶者」で約7割(68.1%)、次いで「子ども」(33.0%)、「親」(26.0%)でした。

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また、「配偶者」が関与していると回答した186名にどういった関与をしているか質問したところ、最も多いのは「取締役・役員級」で64.0%が回答しました。

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(2)経営者に万が一があった際の次の法人代表者については、家族・親族(計48.9%)と家族・親族以外(計 51.0%)が約半数ずつで、家族・親族の中では「配偶者」(21.9%)が最も多い。また、次の法人代表者が家族・親族以外の場合、借入金や売上など会社経営のネガティブな局面について「了承を得ていない」が6割(61.2%)にものぼった


全国の既婚で子どもがいる男性の中小企業経営者515名に、自身で経営の継続が難しくなった場合、誰が次の法人代表者を務めるか質問したところ、最も多いのは、「役員・会社従業員(家族・親族以外)」(45.4%)で、次いで、「配偶者」(21.9%)、「子ども」(16.3%)の回答が続きました。
「配偶者」「子ども」「兄弟姉妹」「親」「孫」「その他の親族」を合わせた家族・親族と回答したのは計 48.9%になり、「役員・会社・従業員(家族・親族以外)」「知人・友人」「その他」を合わせた家族・親族以外の回答は計51.0%となり、約半数ずつでした。
なお、家族・親族の中では「配偶者」(21.9%)の回答が最も多く、次いで多いのが「子ども」(16.3%)でした。

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また、次の法人代表者は家族・親族以外と回答した263名に、借入金や売上など会社経営のネガティブな局面についても説明し、就任の了承を得たか質問したところ、「了承を得ていない」が6割(61.2%)にものぼりました。

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また、全国の既婚で子どもがいる男性の中小企業経営者515名に、法人後継者は血縁関係のほうがいいか質問したところ、「思う」が46.4%、「思わない」が53.6%とほぼ拮抗しました。

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「思う」と回答した239名にその理由を質問したところ、「これまで代表・経営陣が血縁者だから」(56.5%)、「自分が退いた後も経営指導しやすいから」(39.3%)の回答割合が高くなりました。

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(3)自身での経営の継続が難しくなった場合のことについて、話し合ったことがないと回答したのが7割(70.7%)だった。心配ごとは、「売上の減少」(41.9%)、「顧客との関係」(35.1%)、「経営に関する知識・経験の不足」(32.2%)の回答割合が高い


全国の既婚で子どもがいる男性の中小企業経営者515名に、経営の継続が難しくなった場合のことについて、法人後継者候補と話し合ったことがあるか質問したところ、7割(70.7%)が話し合ったことがないと回答しました。

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「話し合ったことがある」と回答した151名に、話し合った内容について質問したところ、4割以上が「資金繰りや経営状況」(57.6%)、「今後の事業展開予定」(46.4%)「人事・社内の人間関係」(45.0%)と回答しました。

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また、全国の既婚で子どもがいる男性の中小企業経営者515名に、自身が事故や病気などで経営の継続が難しくなった場合、会社経営についてどのようなことが心配か質問したところ、「売上の減少」と回答したのが約4割(41.9%)、次いで約3割ずつで「顧客との関係」(35.1%)、「経営に関する知識・経験の不足」(32.2%)と回答しました。

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(4)後継者へ期待することは、「社員へのリーダーシップ」(62.9%)、「会社方針の決定力」(54.6%)と半数以上が回答した


全国の既婚で子どもがいる男性の中小企業経営者515名に、法人後継者の能力として期待することを質問したところ、半数以上が「社員へのリーダーシップ」(62.9%)、「会社方針の決定力」(54.6%)と回答しました。

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また、経営者であることに誇りが持てる点について質問したところ、「顧客をはじめ社会の要望にこたえている」(47.6%)が最も多い回答となりました。

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【調査概要】

 

調査対象:全国の男性の中小企業経営者(既婚・子ども有り)
※従業員5人以上300人未満の規模の会社「経営者・役員」
サンプル:全国515名
調査方法:インターネット調査
実施時期:2021年9月17日~9月18日


  • ※回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合があります。




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