自分が実現したいビジョンの答え合わせが 確かにできる「オランダスタディツアー」
- 20-30代
- 後継者
- 新規ビジネス
- イベントレポート
資産運用を始めたいけれど「債券」や「株式」といった言葉が難しそうで、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。特に、債券は「安全な投資」というイメージがある一方で、株式との違いが理解できないという方も少なくありません。
本記事では、債券の基本的なしくみから株式との違い、そして投資するうえでのメリットやリスクまで、投資初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説します。
まずは、債券がどのようなものなのか、基本的なしくみから理解していきましょう。
債券とは、国や地方公共団体、企業などがまとまった資金を調達するために発行する「有価証券」の一種です。簡単にいうと「お金を借りたことを証明する借用書」のようなものです。
債券を発行する国や企業は「お金を借りる側(債務者)」となり、その債券を購入する投資家は「お金を貸す側(債権者)」という立場になります。投資家は、満期まで保有することで定期的な利子と、満期時の額面金額を受け取れます。
債券を知るうえで、以下3つの基本用語は必ず押さえておきましょう。
| 単語 | 内容 | |
|---|---|---|
| 額面金額 |
|
|
| 償還日 |
|
|
| 利率(クーポンレート) |
|
| 単語 | 内容 | |
|---|---|---|
| 額面金額 |
|
|
| 償還日 |
|
|
| 利率(クーポンレート) |
|
また債券は必ずしも満期である償還日まで保有し続ける必要はなく、市場で売買されているため、途中での売却も可能です(*1)。
債券投資によって得られる利益には、大きく分けて2種類あります。
【利子(インカムゲイン)】
債券を保有している間、定期的に受け取れる利息のことです。債券の多くは利率があらかじめ決まっているため、償還日まで保有すれば安定した収益を見込めることが特徴です。
【償還差益・売却益(キャピタルゲイン)】
債券は市場で売買されており、その価格は日々変動します。価格変動を利用して得られる利益が「キャピタルゲイン」です。具体的には、償還差益と売却益の2つがあります。
| 償還差益 |
|
|
|---|---|---|
| 売却益 |
|
| 償還差益 | ||
|---|---|---|
|
||
| 売却益 |
|
債券は、定期的な利子収入をコツコツと積みあげる方法と、市場での価格変動を利用して利益をねらう方法の2とおりで収益を得られます。
資産運用の世界で債券とよく比較される金融商品が「株式」です。ここでは「立場」「収益性」「リスク」の3つの観点から、両者の違いを明確にしていきましょう。
| 比較項目 | 債券 | 株式 |
|---|---|---|
| 投資家の立場 |
|
|
| 主な収益源 |
|
|
| 収益の性質 |
|
|
| 元本の受け取り |
|
|
| リスク・リターン |
|
|
| 比較項目 | 債券 | 株式 |
|---|---|---|
| 投資家の立場 |
|
|
| 主な収益源 |
|
|
| 収益の性質 |
|
|
| 元本の受け取り |
|
|
| リスク・リターン |
|
|
債券とは、発行体である国や企業に対してお金を貸し付け、その見返りとして利子を受け取る「債権者(貸し手)」の立場になります。あくまでお金の貸し手であるため、企業の経営方針に対して意見を述べる権利(議決権)はありません。
一方の株式は、その会社の一部を所有する「株主(オーナー)」の立場になります。株式を購入するとその会社のオーナーの一員となり、会社の利益の一部を配当金として受け取る権利や、株主総会で議決権を行使して経営に参加する権利を得られます。
債券の収益の柱は、あらかじめ定められた利率に基づいて定期的に支払われる「利子」です。満期まで保有すれば、どのくらいの期間でいくらの収益が得られるかという見通しが立てやすいため、安定性が高いといえます。
対して株式の収益の柱は、会社の成長に伴う「株価の値上がり益」と、会社が出した利益の一部を株主に分配する「配当金」です。企業の業績が大きく向上すれば株価が数倍になることもあり、大きなリターンが期待できます。その反面、業績悪化による株価下落のリスクもあり、収益の不確実性は高くなります。
債券は満期である償還日を迎えると、投資した元本(額面金額)が返還されるという約束があることが大きな特徴です。発行体が財政破綻しない限り、原則として元本を受け取れます。
一方の株式には、投資した元本が返還されるという保証はありません。株価が購入時よりも下落した状態で売却すれば元本割れとなり、会社が倒産してしまえばその株式の価値はゼロになります。
金融商品のなかでも比較的安全といわれる債券の主なメリットと、事前に理解しておくべきリスクについて解説します。
債券投資が持つ大きなメリットは「安定性」です。多くの債券は利率と償還日があらかじめ決まっているため、収益が安定しており計画を立てやすいのが特徴です。使うタイミングが決まっている教育資金などの資産形成に適しています。
加えて、株式のように日々の価格変動が緩やかなため、元本割れのリスクが比較的低いことも安心材料といえるでしょう。発行体が財政破綻しない限り満期まで保有すれば元本が戻ってくるため「資産を守りながら堅実に運用したい」と考える安定志向の方のニーズに応える金融商品です。
債券は安全性が高い一方で、投資を始める前には以下のリスクについて正しく理解しておくことが不可欠です。
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 価格変動リスク |
|
| 信用リスク |
|
| 為替変動リスク |
|
| インフレリスク |
|
| カントリーリスク |
|
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 価格変動リスク |
|
| 信用リスク |
|
| 為替変動リスク |
|
| インフレリスク |
|
| カントリーリスク |
|
債券は発行体が誰か、どの通貨で発行されるかによって「国内債券」と「外国債券」の2種類に分けられます。
日本の発行体(国、地方公共団体、企業)が「円建て」で発行する債券です。円で取引きされるため、為替変動リスクがないことが大きな特徴です。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 国債 |
|
| 地方債 |
|
| 社債 |
|
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 国債 |
|
| 地方債 |
|
| 社債 |
|
海外の政府や国際機関、企業などが「外貨建て(米ドル、ユーロ、豪ドルなど)」で発行する債券が「外国債券」です。一般的に、日本の債券よりも利率が高い傾向にあります。
しかし、常に「為替変動リスク」が伴う点や、発行体の国の政治・経済状況に影響される「カントリーリスク」も考慮しないと、想定外の損失を被りかねません。先進国の債券は比較的リスクが低いですが、新興国の債券は高いリターンが期待できる分、リスクも高くなる傾向があることを理解しておきましょう。
最も一般的な方法は、証券会社や銀行などの金融機関で証券口座を開設し、個別の債券(銘柄)を直接購入することです。「個人向け国債」は多くの銀行や証券会社で取扱いがあります。
社債や外国債券は、品揃えが豊富なネット証券や対面型の証券会社が主な窓口になります。口座開設して直接購入する方法は、自分で投資したい債券の種類や銘柄をじっくり比較検討し、選びたいという方に向いているでしょう。
「たくさんの銘柄から選ぶのは難しそう」「もっと手軽に始めたい」という方には、間接的に投資する方法が適しています。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 投資信託 |
|
| 変額保険 |
|
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 投資信託 |
|
| 変額保険 |
|
特に変額保険は、死亡や高度障害状態の保障と、資産運用を両立できる特徴を備えています。
債券は比較的安定した収益を目指せる金融商品ですが、金利変動や信用リスクなども存在するため、特性を正しく理解することが不可欠です。
投資方法は、証券会社などで直接購入するだけでなく、保障を備えながら専門家に運用を任せられる変額保険など複数の選択肢があります。ご自身の目的やリスク許容度に合った方法を見つけ、将来に向けた資産形成の一歩を踏み出しましょう。
なお、経営者として万が一への備えと資金準備を両立させたいとお考えなら、変額保険という選択肢も有効です。ご興味のある方は、ぜひ下記リンクをご覧ください。
お客さまの声をお聞かせください。
この記事は・・・