成熟期×勇退準備期
事業が軌道にのっており、会社経営が安定している期間です。経営者が60歳以上なら事業継承の時期となります。後継者への円満な引き継ぎを行うとともに、退任後も充実したセカンドライフを送るための準備も必要。退職金・弔慰金支払の資金の備えがあると安心です。
A さんの場合
事業の成長が一段落し、売上も安定している。後継者にスムーズにバトンを渡し、もし自分に万一があっても家族は相続で揉めないでほしい。
B さんの場合
仕事に人生を捧げてきた。会社も大きく成長させることができた。退任後はゆとりのある生活を送りながら第二の人生を楽しみたい。
成熟期×勇退準備期の考えられるリスク
Case 1
経営者が所有する資産は不動産や自社株など、流動性が低いものの割合が多く、相続時に様々な問題が発生する。
Case 2
万一の遺族の生活費のための退職金・弔慰金の支給は中小企業の財務に影響を与える。
安心できる対策
事業保障対策
経営環境の変化による資金需要の発生時に、経営者の病気、ケガでの長期不在や、お亡くなりになることがあれば経営に大きな影響でるため、緊急予備資金の必要保障額を把握し、適切な準備を行うことが必要です。
借入金返済資金として短期借入金および長期借入金分や、運転資金の補てんとして従業員の給与等の月々の固定費数か月分(もしくは月商の数か月分)をまかなえると安心です。
退職金対策
社業を盛り立ててきた経営者は豊かな老後を送るため、また、万一のとき遺族が生活するための退職金や弔慰金を受け取るることができます。一方、中小企業の場合、その支給は会社の財務に影響を与えることから、退職金規程の整備や費用の平準化など、計画的に準備することが必要です。
遺族の生活保障や相続税納税資金、勇退後の豊かな老後のための資金が準備できると安心です。
事業承継対策
企業の永続的な発展のためには、相続時および事業承継時に発生する資金対策が必要です。特に株式の評価額が大きくなっている場合には、後継者の納税資金や事業承継後の経営安定のため会社が自社株を買い取る資金の準備など複合的に対策を講じることができると安心です。
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