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経営者の妻だから知りたい夫の事業承継
その不安を解決する情報サイト「つぐのわ」

エヌエヌ生命は、カスタマーエクスペリエンス部を創設し、経営者の方々のお声を基にサービスを開発しています。

経営者である夫から突然事業を承継した配偶者の「夫が生きているうちに事業承継のことを知っておきたかった」という声を聞き、「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」を立ち上げました。伊勢田篤史弁護士監修の万一の場合のツールも提供しています。

経営者の妻のための「転ばぬ先の杖」
知っていたら必ず役に立つサイトです

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ほとんどの経営者が自分亡きあとの
会社のことを準備していない

 エヌエヌ生命は、「中小企業サポーター」として「保険金に留まらないサポート」を活動の柱の一つに定め、さまざまなサービスを開発しています。そのなかで経営者である夫に万が一のことが起きてしまう前に配偶者の皆さまにお役に立つ情報をお届けしたいと考え、2021年10月「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」を立ち上げました。このサイトにはさまざまなコンテンツがあり、弁護士の伊勢田先生にその監修をお願いしています。


伊勢田 私は、一般社団法人緊急事業承継監査協会を立ち上げて、経営者の方に「突然承継への対策の必要性」を説いてきました。また「社長の突然死ドットコム」というサイトでも現役経営者が突然いなくなるという不測の事態に備えようと提唱してきました。


 大手調査会社の資料に基づいて当社が試算したところによると、日本の中小企業において、先代社長がお亡くなりになった後、親族である女性が事業を継ぐ割合が約4割にものぼることが分かりました。また、別の調査では、事業承継を経て経営者になった女性の6割が「自分が後継者になるとは思っていなかった」、約半数の方が「承継は突然起こった・準備の期間はほとんどなかった」と回答しています。「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」を開発したのには、こういった背景もあったのです。ところで、弁護士であり、会計士の資格をお持ちの伊勢田先生が事業承継をテーマにされた理由はなんでしょうか。


伊勢田 日本の中小企業における事業承継は遅々として進んでおらず、大きな社会問題となっています。私は1人でも多くの中小企業経営者の皆さまに、事業承継対策に取り組むきっかけを提供したいとの思いから、経営者の突然死に伴う予期せぬ承継の問題をテーマとして活動するようになりました。2016年に、まずはデジタル終活に主眼を置いた協会を作りました。この反響がとても大きかったのです。


 伊勢田先生は、経営者突然死とは別に元々デジタル終活の普及という活動もされていらっしゃいますね。デジタル終活というと具体的には、何をするんでしょうか?


伊勢田 デジタル終活とは、端的にはパソコンやスマホに関する終活となります。スマホのログインパスワードを秘密にしている方は多いかと思いますが、自分に万が一のことがあった場合、残された家族がスマホを開くことができず、トラブルに発展してしまう可能性があります。そのため、このようなトラブルを回避するために、ログインパスワードをエンディングノート等に書き残しておきましょうと提唱しています。

一般的な終活とは異なり、デジタル終活は突然死に焦点を当てたものとなりますが、実は、デジタル終活への取り組みが、経営者突然死というテーマを深く考えるきっかけとなりました。


 先生は、経営者が突然お亡くなりになった場合の中小企業の事業承継などに数多く携わってこられたと思います。そのような時に残されたご家族が最も苦労されるのはどんなことでしょうか。


伊勢田 経営者が突然亡くなってしまった場合、残されたご遺族としては、何をどうしたらよいのかわからないということが、一番お困りになる点かと思います。特に、経営されていた会社の業務について、「夫の死を、まず誰に伝えればよいのか?」「仕事の引き継ぎは?」など、やらなければいけないことが余りにも多く、何から手を付けていいのか分からないのです。そのため、あぜんとされる方も多いかと思います。

万が一に備えて、
経営者とその妻が健康なうちに
準備すべきこと

 やはり多くの経営者の方が、自分が亡くなったあとのことを生前に決めたり、話したりはされていないんですね。でも会社はお客さまや従業員を多く抱えていらっしゃいますので、スムーズに事業承継し、経営を元通りに進める必要があるのではと思います。先生が、万が一に備えて事前にこれだけは準備しておくべきだと考えているのはどんなことでしょうか。


伊勢田 端的に言えば、経営者抜きでも、会社の日常業務がスムーズに回る仕組みを整えることが重要だと思います。性格的に、すべて自分がやらないと気が済まない、という経営者の方もいらっしゃいますが、できる限り「日常業務」については他の社員に任せる等、万が一の際でも、会社の業務がまわる仕組みづくりを心掛けたいものです。


 経営者は健康なうちにやるべきことがたくさんあるんですね。一方、経営者の妻はその会社で働いている方、そうではない方などさまざまな方がいらっしゃいます。ましてや万が一の場合、会社をどうしたらいいのか分からない方も多いかと思います。そんな配偶者が「今」しておくべきことはありますか。


伊勢田 次の経営を妻が引き継ぐケースも多々見受けられますからね。まずやるべきは、経営者である夫が亡くなった場合を想定したシミュレーションです。そのためには会社がどんな状況なのかという現状把握がとても大事になってきます。

夫婦や家族で話し合うきっかけに
「つぐのわ」がなれたら

 経営者が健康なうちに夫婦で万が一の場合のことを話し合っておくことが本当に重要ですね。今回立ち上げた「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」では備えておくべき事項を、「万一の承継チェッカー」や「万一のマニュアル」、そして「承継なんでもQ&A」にまとめました。「万一のマニュアル」を見れば、経営者である夫が亡くなったその日にやるべきことが分かります。「つぐのわ」のサイトにご登録をいただくことで簡単にダウンロードすることができます。

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伊勢田 この「万一の承継チェッ カー」は、私が監修をさせていた だきました。経営者の方とその配 偶者の方が事業承継に関して事前 に準備ができているか、いないの かの進行度合いが簡単に把握でき ます。このチェッカーの質問やマ ニュアルをご夫婦や家族で一緒に 読むことで、事業承継や相続につ いて話し合うきっかけが作れると いいですね。

 

林 「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」は、経営者の妻である皆さまの声から生まれたサイトです。ある経営者の妻が、夫から生前に「お前に頼む」と言われたひとことがあったから、自信をもって事業承継できたというエピソードを聞き、ご夫婦で話し合う大切さを認識したのです。今後も全国の経営者やその配偶者の皆さまの声をお聞かせいただきながら、本当にお役に立てるサイトに育てていきたいと思います。

「つぐのわ」にはこんなコンテンツがあります

万一の承継チェッカー

簡単な質問に答えるだけで、現在のあなたの事業承継の進行度がわかります

万一のマニュアル

経営者の夫が亡くなったその日にやるべきことを、想定されるスケジュールと共にアドバイス

承継なんでもQ&A

現役経営者の妻から多く寄せられた質問に、実際に夫から事業を承継された方や専門家が回答しています

妻のみなさんの質問箱

相続事業承継に関する疑問をお寄せください

「もしも」のためのライブラリー

実際に事業承継された妻や女性経営者のストーリー、さまざまな専門家のコラムが読めます

つぐのわ

プロフィール

一般社団法人 緊急事業承継監査協会 代表理事

弁護士・公認会計士


慶應義塾大学経済学部3年で公認会計士試験に合格。卒業後4年間あずさ監査法人で実務経験を積む。その後中央大学法科大学院を修了し、司法試験合格。2014年弁護士登録。弁護士・公認会計士の枠にとらわれずに、相続や事業承継分野で活動中。2021年3月緊急事業承継ガイドブック『社長が突然死んだら?』(税務経理協会)を発刊。

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伊勢田 篤史 氏


エヌエヌ生命保険株式会社

カスタマーエクスペリエンス部

アシスタントマネージャー


2011年エヌエヌ生命保険(株)新卒入社。福岡、東京の営業部で代理店サポートを主業務とするMRとして活動。2019年よりカスタマーエクスペリエンス業務担当としてお客さま向けサービス開発に従事。

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林 佳寿子