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中小企業経営者に関する調査結果

全国の中小企業経営者の妻の「いい夫婦の日」意識調査
~ 夫と“いい夫婦”だと思う経営者の妻61.3% ~

  • リサーチ

この記事は9分で読めます

エヌエヌ生命は、11月22日の「いい夫婦の日」を前に、全国の中小企業経営者(※)の妻(以下、経営者の妻)300名を対象にした意識調査をおこないました。

  • 本調査では、従業員300名未満の規模の「会社経営者(社長、会長、取締役)」、または「従業員のいる自営業者」を中小企業経営者と定義しています。

調査結果まとめ

  • (1)夫と“いい夫婦”だと思う経営者の妻は61.3%
  • (2)経営者の妻が思う夫の“いい夫度”は平均71.12点。平均点以上の点数をつけた経営者の妻の89.7%は夫を尊敬している
  • (3)夫とコミュニケーションが取れていると思う経営者の妻は71.7%、夫の会社での役割を理解している経営者の妻は83.3%
  • (4)将来に不安がある経営者の妻は47.7%。さらに、夫とコミュニケーションが取れていないと思う妻の65.3%が「将来に不安がある」と回答
  • (5)今の生活に満足している経営者の妻は60.0%、夫の収入に満足している経営者の妻は52.0%
  • (6)現在、仕事をしている経営者の妻は62.0%、仕事をしている理由1位は「家族との生活費を確保するため」(47.8%)
  • (7)友人などに夫の自慢をする経営者の妻は31.0%、一方、愚痴を言う経営者の妻は52.3%
  • (8)経営者の妻が夫を自慢に思うところ1位は「優しい」ところ(48.3%)
  • (9)経営者の妻が思う夫にとっての自分(妻)の存在、現実も理想も1位は「人生のパートナー」。現実と理想の差は、5.6ポイント

調査結果詳細
(1)夫と“いい夫婦”だと思う経営者の妻は61.3%

経営者の妻300名に、夫と“いい夫婦”だと思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは61.3%でした。

昨年2022年に経営者夫婦300名(経営者の妻150名)に実施した「いい夫婦の日」意識調査では、「はい」と回答した経営者の妻は50.7%(150名中76名)で、昨年よりも割合では約1割(10.6%)増加しました。

(2)経営者の妻が思う夫の“いい夫度”は平均71.12点。平均点以上の点数をつけた経営者の妻の89.7%は夫を尊敬している

経営者の妻300名に、夫の“いい夫度”を100点満点で聞いたところ、平均71.12点と高評価でした。年代別にみると、30代が最も高く平均76.02点、40代が最も低く平均65.16点と、その差は10.86点ありました。

あなたからみた夫の“いい夫度”は100点満点で何点ですか(n=300、SA)
年代別平均点

平均点
全体 300 71.12
20代 46 70.72
30代 54 76.02
40代 50 65.16
50代 50 65.92
60代 50 74.20
70代以上 50 74.28
平均点
全体 300 71.12
20代 46 70.72
30代 54 76.02
40代 50 65.16
50代 50 65.92
60代 50 74.20
70代以上 50 74.28

また、夫を尊敬しているか聞いたところ、「はい」と回答したのは70.3%でした。“いい夫度”の平均点が最も高かった30代は77.8%、最も低かった40代は66.0%が「はい」と回答、その差は11.8ポイントありました。

さらに、夫の“いい夫度”で全体の平均点(71.12点)以上の点をつけた経営者の妻の89.7%が、夫を尊敬しているということも分かりました。

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(3)夫とコミュニケーションが取れていると思う経営者の妻は71.7%、夫の会社での役割を理解している経営者の妻は83.3%

経営者の妻300名に、夫とコミュニケーションが取れていると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは71.7%でした。

一方で、夫の会社での役割を理解しているか聞いたところ、「はい」と回答した経営者の妻は全体では83.3%でしたが、夫とコミュニケーションが取れていると思う経営者の妻(215名)は91.2%が「はい」と回答しています。

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(4)将来に不安がある経営者の妻は47.7%。さらに、夫とコミュニケーションが取れていないと思う妻65.3%が「将来に不安がある」と回答

経営者の妻300名に、将来に不安があるか聞いたところ、「はい」と回答したのは47.7%でした。

詳しく見てみると、夫とコミュニケーションが取れていると思う経営者の妻(215名)の41.9%が「はい」と回答しているのに比べて、夫とコミュニケーションが取れていないと思う経営者の妻(49名)の65.3%が「はい」と回答しています。夫とコミュニケーションが取れてない妻の方が、将来に不安がある傾向が分かる結果となりました。

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(5)今の生活に満足している経営者の妻は60.0%、夫の収入に満足している経営者の妻は52.0%

経営者の妻300名に、今の生活に満足しているか聞いたところ、「はい」と回答したのは60.0%でした。年代別でみると「はい」と回答した割合が最も多いのは60代(76.0%)で、最も少ないのは40代(42.0%)でした。

また、夫の収入に満足しているか聞いたところ、「はい」と回答したのは52.0%でした。年代別でみると「はい」と回答した割合が最も多いのも60代(70.0%)で、最も少ないのも40代(44.0%)でした。

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(6)現在、仕事をしている経営者の妻は62.0%、仕事をしている理由1位は「家族との生活費を確保するため」(47.8%)

経営者の妻300名に、現在、仕事をしているか聞いたところ、「はい」と回答したのは62.0%でした。年代別でみると「はい」と回答した割合が最も多いのは60代(72.0%)で、最も少ないのは20代(54.3%)でした。

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さらに、現在、仕事をしている経営者の妻186名に、仕事をしている理由を聞いたところ、1位は「家族との生活費を確保するため」(47.8%)で、2位は「自分の趣味などに使うお金を確保するため」(36.0%)、3位は「夫の会社を仕事でサポートしたいため」(32.8%)という理由でした。

現在、仕事をしている割合の最も多い60代の経営者の妻(36名)が、仕事をしている理由の1位は「夫の会社を仕事でサポートしたいため」(41.7%)でした。

あなたが現在、仕事をしている理由は何ですか(n=186、MA)上位5位

順位 理由
1位 家族との生活費を確保するため 89 47.8
2位 自分の趣味などに使うお金を確保するため 67 36.0
3位 夫の会社を仕事でサポートしたいため 61 32.8
4位 働くことに生きがいを感じているため 56 30.1
5位 働くことで社会との繋がりを感じたいため 55 29.6
順位 理由
1位 家族との生活費を確保するため 89 47.8
2位 自分の趣味などに使うお金を確保するため 67 36.0
3位 夫の会社を仕事でサポートしたいため 61 32.8
4位 働くことに生きがいを感じているため 56 30.1
5位 働くことで社会との繋がりを感じたいため 55 29.6

(7)友人などに夫の自慢する経営者の妻は31.0%、一方、愚痴を言う経営者の妻は52.3%

経営者の妻300名に、友人などに夫の自慢をするか聞いたところ、「はい」と回答したのは31.0%でした。また、友人などに夫の愚痴を言うか聞いたところ、「はい」と回答した経営者の妻は52.3%でした。夫の自慢をする妻に対して、夫の愚痴を言う妻の割合が多く、夫の自慢よりは愚痴を言う傾向があることが分かりました。
年代別でみると夫の自慢をする割合が最も多いのは20代(45.7%)で、最も少ないのは60代(16.0%)でした。また、夫の愚痴を言う割合が最も多いのも20代(76.1%)で、最も少ないのは70代以上(24.0%)と、年代によっても大きな差が見られました。
さらに詳しく見てみると、夫とコミュニケーションが取れていると回答した経営者の妻(215名)の49.8%が夫の愚痴を言うと回答しているのに対して、夫とコミュニケーションが取れていないと回答した経営者の妻(49名)は63.3%が夫の愚痴をいうと回答しており、その差は13.5ポイントありました。

一方、夫の自慢もするし愚痴も言う経営者の妻は55.9%、夫の自慢もしないし愚痴も言わない経営者の妻は40.8%という結果でした。
また、今の生活に満足していると回答した経営者の妻(180名)や夫の収入に満足していると回答した経営者の妻(156名)でも、半数以上(今の生活に満足している52.2%、夫の収入に満足している53.2%)は、夫の愚痴を言うことが分かりました。

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(8)経営者の妻が夫を自慢に思うところ1位は「優しい」ところ(48.3%)

経営者の妻300名に、夫を自慢に思うのはどんなところか聞いたところ、1位が「優しい」(48.3%)、2位が「家庭を大事にしてくれる」(46.0%)、3位が「妻を大事にしてくれる」、「仕事ができる」(各44.0%)でした。年代別でみると、60代と70代以上の経営者の妻は1位が「仕事ができる」(各50.0%)でしたが、他の年代は夫の内面的な要素を含んだものが多いという結果になりました。

あなたが夫を自慢に思うのは、夫のどんなところですか(n=300、MA)上位5位
順位 内容
1位 優しい 145 48.3
2位 家庭を大事にしてくれる 138 46.0
3位 妻を大事にしてくれる 132 44.0
仕事ができる
4位 経済力がある 108 36.0
5位 信頼が厚い 96 32.0

(9)経営者の妻が思う夫にとっての自分(妻)の存在、現実も理想も1位は「人生のパートナー」。現実と理想の差は、5.6ポイント

経営者の妻300名に、自分が夫にとってどんな存在だと思うか聞いたところ、1位が「人生のパートナー」(57.7%)でした。また、夫にとってどんな存在が理想か聞いたところ、同じく1位は「人生のパートナー」(63.3%)でした。現実と理想には5.6ポイントの差がありました。

なお、経営者の妻が思う夫にとっての自分の存在は、2位が「人生の理解者」(10.7%)、3位が「子どもの母親」(10.3%)でした。また、理想とする夫にとっての自分の存在は、2位が「人生の理解者」(18.7%)、3位が「恋人」(4.7%)でした。

あなたは夫にとってどんな存在だと思いますか(n=300、SA)上位5位

順位 夫にとっての妻(現実)
1位 人生のパートナー 173 57.7
2位 人生の理解者 32 10.7
3位 子どもの母親 31 10.3
4位 身の回りの世話をしてくれる人 26 8.7
5位 仕事のパートナー 9 3.0
順位 夫にとっての妻
(現実)
1位 人生のパートナー 173 57.7
2位 人生の理解者 32 10.7
3位 子どもの母親 31 10.3
4位 身の回りの世話をしてくれる人 26 8.7
5位 仕事のパートナー 9 3.0

あなたは夫にとってどんな存在が理想ですか(n=300、SA)上位5位

順位 夫にとっての妻(理想)
1位 人生のパートナー 190 63.3
2位 人生の理解者 56 18.7
3位 恋人 14 4.7
4位 身の回りの世話をしてくれる人 11 3.7
5位 親友 9 3.0
順位 夫にとっての妻
(理想)
1位 人生のパートナー 190 63.3
2位 人生の理解者 56 18.7
3位 恋人 14 4.7
4位 身の回りの世話をしてくれる人 11 3.7
5位 親友 9 3.0

本調査所感

当社カスタマーエクスペリエンス部長:小橋秀司

本調査は、「いい夫婦の日」にちなんで、中小企業経営者の妻の立場からの夫婦の関係や実態を探るために実施されました。

一般的にセレブで華やかな生活をしていると思われがちな経営者の妻ですが、実際には約6割(62.0%)が現在も仕事を続けています。「家族との生活費を確保するため」という理由が最も多かったことから、経営者の妻であっても、常に華やかな生活をしているわけではないことが分かります。

興味深いことに、友人などに愚痴を言う経営者の妻が全体の5割を超える一方、妻から見た“いい夫度”の平均は70点以上。全体の7割を超える妻が「夫を尊敬している」と回答しました。中小企業の経営者夫婦は、日常のストレスや苦労を共有する中で、実際には深い絆と尊敬の念を持って接しあっていると言えるのかもしれません。

また、夫とのコミュニケーションの有無と将来への不安の有無の間には強い関連性が見られました。経営者の夫婦間での日々のコミュニケーションが、妻の将来への不安を軽減する重要な要素であることが再確認されました。

当社では、中小企業経営者の妻に特化した情報サイト「つぐのわ」を運営しています。経営者の妻特有の疑問や不安に対応し、実践的なアドバイスや有益な情報を提供しています。「つぐのわ」を活用し、夫とのコミュニケーションを深めることで、将来の不安を少しでも軽減していただきたいと願っています。

以上

【調査概要】

調査主体: エヌエヌ生命保険株式会社

調査対象者:日本全国、20代以上の女性、中小企業経営者(※)の妻(既婚)

※従業員300名未満の規模の会社経営者(社長、会長、取締役)または従業員のいる自営業者

サンプルサイズ: 300名

(20代:46名、30代:54名、40代:50名、50代:50名、60代:50名、70代以上:50名)

調査年月:2023年9月21日~9月25日

調査手法:インターネット調査

実査委託先:楽天インサイト株式会社

  • 回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合があります。

経営者の妻のための情報サイト つぐのわ

全国5,600名以上(※)の中小企業経営者の妻が登録する事業承継情報サイト。※2023年9月末現在
一般社団法人緊急事業承継監査協会の伊勢田 篤史氏(弁護士)監修のもと、現経営者の突然の経営離脱・相続発生時における事前準備を促すことで中小企業の円滑な事業承継を支援します。

URL:https://www.nnlife.co.jp/wife-succession/

エヌエヌ生命は経営にお役立ていただける調査結果のご提供を含め、「中小企業サポーター」としてさまざまな取り組みを行っています。

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