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中小企業経営者に関する調査結果

改正女性活躍推進法の対象となる中小企業の女性活躍調査
~ 女性活躍を「推進したい」は約9割になるも、女性管理職ゼロは2割、女性役員ゼロは過半数 ~

  • リサーチ

この記事は5分で読めます

エヌエヌ生命は、2022年4月より改正施行された女性活躍推進法によって、一般事業主⾏動計画の策定や情報公表の義務対象となった従業員数が101名以上300名以下の中小企業を経営する中小企業経営者(※)315名を対象に、経営する会社での女性活躍に関する調査をおこないました。


※本調査では、従業員101~300人の規模の「会社経営者(社長、会長、取締役)」、または「従業員のいる自営業者」を中小企業経営者と定義しています。

<調査結果まとめ>

  • (1)従業員の女性割合は、「11~20%」が最も高い(21.0%)。一方で、管理職の女性割合は「1~10%」が最も高く(44.1%)、役員の女性割合では「0%」が最も高く、過半数(53.0%)
  • (2)導入している働き方制度は、「テレワーク」(46.3%)が最多で、続いて「時短勤務」(45.7%)。多様な働き方のために必要なものとして最も高いのは、「ゆとりある人員配置」で、およそ半分(49.8%)
  • (3)より一層の女性活躍推進について、9割近い経営者が「推進したい」と回答。理由としては、「優秀な人材確保」が最多(75.8%)

<調査結果詳細>

(1)従業員の女性割合は、「11~20%」が最も高い(21.0%)。一方で、管理職の女性割合は「1~10%」が最も高く(44.1%)、役員の女性割合では「0%」が最も高く、過半数(53.0%)

中小企業経営者315名に、自社の従業員のうちの女性割合を聞いたところ、最も高いのは「11~20%」で21.0%、次いで「21~30%」(16.2%)、「1~10%」(15.6%)となりました。管理職における女性割合については、最も高いのが「1~10%」(44.1%)で、次いで「0%」(19.0%)となり、役員における女性割合では「0%」が最多の53.0%、次いで「1~10%」(24.8%)でした。

グラフ:自社の従業員のうちの女性割合

また、5年前と比較した、それぞれの女性の割合の変化について聞いたところ、従業員は「変わらない」が54.9%の一方で、「増えている」が42.5%でした。管理職は、「変わらない」(63.2%)、次いで、「増えている」(34.9%)となり、役員は、「変わらない」(77.8%)、「増えている」(17.5%)となりました。いずれの役職においても、割合は変わるものの、5年前と比較して「減った」との回答者は、少ないことが明らかになりました。

グラフ:5年前と比較した、それぞれの女性の割合の変化について

自社の女性従業員に期待することを聞いたところ、最も高かったのは、「将来の管理職」(64.4%)で、次いで、売上達成など部署の「目標への貢献」(60.0%)、「部下・後輩の育成」(57.5%)、「将来の会社経営層」(33.0%)となりました。目標達成や、部下・後輩育成などの部署の中心的な役割や、管理職、そして会社経営層になることを期待している経営者がいることがうかがえます。

グラフ:自社の女性従業員に期待すること

(2)導入している働き方制度は、「テレワーク」(46.3%)が最多で、続いて「時短勤務」(45.7%)。多様な働き方のために必要なものとして最も高いのは、「ゆとりある人員配置」で、およそ半分(49.8%)

中小企業経営者315名に、導入している働き方制度を聞いたところ、「テレワーク」が最も高く46.3%でした。続いて「時短勤務」(45.7%)、「独自の育児休暇」(43.5%)となりました。

グラフ:導入している働き方制度

今後、より多様な働き方を実現するために必要なことを聞いたところ、「ゆとりある人員配置」が最も高く、約半分(49.8%)となり、次いで「福利厚生制度の整備」(38.7%)、「自社内のモデルケース確立」(35.9%)となりました。

グラフ:より多様な働き方を実現するために必要なこと

また、職場と家庭を両立できる“職場環境づくり”の取り組みを厚生労働省が支援する「両立支援等助成金」について聞いたところ、「活用している」は24.1%となった一方で、「内容は知っているが活用したことはない」(29.2%)、「名前のみ知っており、内容は知らない」(19.7%)、「名前も内容も知らない」(27.0%)でした。

グラフ:「両立支援等助成金」を知っていますか

(3)より一層の女性活躍推進について、9割近い経営者が「推進したい」と回答。理由としては、「優秀な人材確保」が最多(75.8%)

中小企業経営者315名に、より一層の女性活躍を推進したいか聞いたところ、推進していきたいと「思う」が約9割(89.2%)となりました。

グラフ:今後より一層の女性活躍を推進をしていきたいと思いますか

さらに、「推進したいと思う」と回答した中小企業経営者281名にその理由を聞いたところ、「優秀な人材の確保」が最も高い75.8%となり、次いで「業務効率・生産性の向上」(51.2%)、「社内の多様性の広がり」(48.0%)となりました。

グラフ:女性活躍の推進をしていきたい理由について

また、中小企業経営者315名に、さらに女性従業員を増やすための課題を聞いたところ、「仕事内容」が最多の39.7%となり、次いで、「労働時間」(33.3%)、「仕事ポジション」(27.9%)となりました。また、「特にない」という回答も25.7%でした。

グラフ:女性従業員を増やすための課題について

【調査概要】


調査対象:日本全国の従業員数101~300名の中小企業経営者

※従業員数101~300名規模の会社経営者(社長、会長、取締役)または従業員のいる自営業者

サンプル:全国315名

調査方法:インターネット調査

調査会社:株式会社マクロミル

実施時期:2023年2月10日~2月14日

  • 回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合があります。

エヌエヌ生命は経営にお役立ていただける調査結果のご提供を含め、「中小企業サポーター」としてさまざまな取り組みを行っています。

 




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