全国の中小企業経営者夫婦の「デジタル終活」意識調査 ~ 「デジタル終活を知っている」25.6%、「何をすべきか知っている」のは11.4% ~
- リサーチ
エヌエヌ生命は、中小企業における親族外承継の実態を把握するため、10月中旬に親族以外から事業承継をした全国の中小企業経営者(※)721名を対象とする調査をおこないました。
※本調査では、従業員300人未満の規模の「会社経営者(社長、会長、取締役)」、または「従業員のいる自営業者」を中小企業経営者と定義しています。
<調査結果詳細>
中小企業経営者721名に、事業を承継する前は会社から見てどのような立場だったか聞いたところ、最も多かったのは「従業員・役員」で64.5%でした。続いて、ヘッドハンティングや知り合いからの紹介などにより経営者になった「それ以外の第三者」が17.3%となりました。最も少なかったのは、M&Aをして経営者になった「第三者の企業買収者」で2.4%でした。
事業承継を決意してから実際に承継するまでに要した期間について聞いたところ、「0ヵ月以上~3ヵ月未満」は25.0%、「3ヵ月以上~6ヵ月未満」は19.4%、「6ヵ月以上~1年未満」は25.4%で、1年未満が約7割(69.8%)でした。
中小企業経営者721名に、事業承継をするにあたって検討したことについて聞いたところ、最も多かったのは「事業内容」(46.0%)、次いで「利益・売上実績」(41.7%)でした。また、「前経営者の思い」という回答も22.7%ありました。「ブランド・のれん」(12.3%)や「技術」(10.3%)は1割程度でした。
事業承継にあたって経営状況について説明があったか聞いたところ、64.6%が「あった」と回答した一方で、35.4%が「なかった」と回答。3割以上が経営状況について説明を受けないまま経営者になっている実態が明らかになりました。
中小企業経営者721名に、事業承継で大変だったことについて聞いたところ、最も多かったのは「従業員との関係」(32.7%)で、次いで「運転資金のやりくり」(30.0%)、「取引先との関係」(21.8%)でした。
事業承継後に人間関係はどのように変わったか聞いたところ、どちらの項目も「変らない」が最多となりました。「仕事の人間関係」については、24.5%が「良くなった・親密になった」と回答しました。
中小企業経営者721名に、経営している会社を事業承継する場合、どのような方法が良いと思うか聞いたところ、最も多かったのは「会社役員・従業員への承継」(42.3%)、次点で「まだ分からない」(32.3%)でした。また、「M&A」は8.2%と1割未満にとどまりました。
【調査概要】
調査対象:親族以外から事業承継をした日本全国の中小企業経営者
※従業員300人未満の規模の会社経営者(社長、会長、取締役)または従業員のいる自営業者
サンプル:全国721名
調査方法:インターネット調査
調査会社:株式会社マクロミル
実施時期:2022年10月14日~10月16日
※回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合があります。
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