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経営のヒント

クリーンな沖縄を目指して。地域のために走る経営者
街クリーン株式会社 代表取締役社長 赤嶺 太介 氏

  • 40-50代
  • 九州・沖縄
  • 後継者
  • 地方創生
  • 新規ビジネス
  • SDGs

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沖縄県南城市で、廃棄物処理やリサイクル事業を営む街クリーン株式会社。赤嶺社長は18年前に先代から事業を引き継いだ2代目経営者。「地域社会に貢献したい」。その思いで事業を続けていくうちに、引き継いだ当初の従業員数が7、8名くらいだった会社は、今では120名の従業員規模までに成長した。しかし、地域のための事業をしているはずなのに、廃棄物を扱っているということから「きつい」、「汚い」といったダークなイメージがもたれていた。


赤嶺社長がマラソンを走り始めたきっかけは、会社の飲み会の席で「お世話になっている南城市のために何か貢献しよう」という話があがり、それならば「みんなで南城市の尚巴志ハーフマラソンを走ろう!」と、半ばお酒の勢いも手伝い、参加することになった。元々走ることが好きではなかった赤嶺社長も約30名の従業員たちとともに、社名とロゴ入りのおそろいのユニフォームで参加。このロゴには「人の手で地球環境を良くしていこう」という思いが込められている。尚巴志ハーフマラソンは、2014年に参加し続けて今年で4年目。以前までは名前すらあまり知られていなかった当社だったが、最近では「街クリーン!」と沿道から声をかけられるようになり地域の方々との距離感がもの近くなってきたと実感するようになったという。

街クリーン株式会社 赤嶺社長

変化は地域との関係性だけではなかった。「従業員と同じゴールを目指して走っているのを肌で感じるようになった」と赤嶺社長は語る。街クリーンには、障害者を含め老若男女、様々な従業員が120人、部門に分かれて働いている。マラソンを一緒に走り苦労を分かち合った従業員たちの間に部門を横断した「つながり」が生まれ、従業員同士の信頼関係が芽生え、それが業務においても「チームワーク」になっていると、赤嶺社長は感じている。 2018年のスローガンとして「徹底チームワークによる顧客満足度アップ」を掲げている。マラソンも一人で走るより、みんなで走ることで勇気が湧いてくる。お互い励ましあうことで一体感が生まれる。「徹底チームワーク」にはそんな思いが込められている。「仕事は一人では出来ません。チームでやることによって生産性もあがるし、一人ではできない新しい仕事にも取り組めるようになる」。赤嶺社長が一番大事にしているのは「従業員」だ。今では、仕事だけでなく彼らの人格形成も含めて、共に成長していきたいと考えている。


街クリーンは、100%リサイクルできる沖縄の社会の実現を目指している。いずれは沖縄だけでなく、廃棄物処理の遅れたアジアにも進出していき、その地域社会にも貢献していきたい。赤嶺社長は、従業員たちとともにさらに大きな目標に向かって走り続けている。


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