経営者の妻の子育てと子供向けの習い事
経営者の妻に聞きました!夫のサポート・子育てを意識した、"講師"という働き方とは?
経営者の妻 RYSさん
事業会社の経営企画・財務・経理系コンサル業を経営する夫と結婚し、妊娠を機に専業主婦へ。結婚前は、証券会社での営業、IT企業人事部での採用・研修・労務担当の職務を経験。2024年現在、小学校5年生と3年生の子どもを都内で子育て中。
育児の合間にテレワークも活用しながら、ライティング・人事業務を副業として行っている。また過去取得した教員免許を活かして、ここ3年程は高校で非常勤講師としても活躍中。
筆者のご紹介
RYSさん (30代・東京都在住)
事業会社の経営企画・財務・経理系コンサル業を経営する夫と結婚し、妊娠を機に専業主婦へ。結婚前は、証券会社での営業、IT企業人事部での採用・研修・労務担当の職務を経験。
2024年現在、小学校5年生と3年生の子どもを都内で子育て中。
育児の合間にテレワークも活用しながら、ライティング・人事業務を副業として行っている。
また過去取得した教員免許を活かして、ここ3年程は高校で非常勤講師としても活躍中。
副業のお仕事を始めたきっかけは何ですか?
「私自身の育児体験をいろいろな人の役立ててもらいたい!」という思いから、子育て開始3年目より、テレワークでライティングの仕事開始。
元上司や社労士事務所からの依頼があり、テレワークも交えながら人事業務を再開したのが、第二子が幼稚園二年目の時でした。
小さい頃からの夢でもあった、高校の先生としての仕事をはじめたのはその翌年。
家族に負担をかけない程度に、段階的に仕事の幅を広げていきました。
夫が独立志望である旨は結婚前から知らされていました。
収入面の不安も少なからずあり、いざという時のためにと、計画的に私自身も下準備をしていたというのが正直なところです。
配偶者が経営されている会社には、どのように関与されていますか?
夫は経営企画・財務・経理畑であるため、夫の会社の経理まわりの業務にはタッチしていません。
現在は、経理系以外の細かな業務を中心に、夫の会社を手伝っています。
例えば、クライアントとの打ち合わせ・会食などのスケジュールや場所調整、行政手続きの補助、夫が仕事を進めるにあたって必要な調べごと、電話応対、来客時のお茶出し、必要な備品購入といった業務になります。
私の父が自営業であり、幼い頃から母が多少なりともサポートをしている姿を見ていたため、手助けすることに抵抗はありませんでした。
自分から夫の会社を手伝いたい旨を伝えたところ、夫も「ぜひ」とのことでした。
一方で私自身は人事系業務のキャリアがありますので、将来的に従業員が増えた段階で、その分野のサポートも予定しています。
副業のお仕事と、家事育児のバランスで工夫していることは何ですか?
高校の非常勤講師として、午前中限定で教壇に立っています。
授業の準備やライティングの仕事は、子どもたちが小学校から帰宅する前や習い事に行っている時間帯を利用して行うようにしています。
基本的に、子どもたちの目の前では仕事をしないようにコントロールし、仕事と育児の時間は完全に分けています。
家事に関しても、極力私自身がこなすようにはしていますが、子どもたちもお手伝いしてくれるようになってきたため、簡単なことから子どもたちに任せ始めているところです。
このように仕事と育児の面をしっかりと分けていることは、私自身のポリシーです。
育児に専念すべき時は、集中して取り組みたいと考えています。メリハリのある生活を送りたいのと、私自身が気持ちをしっかり切り替える意味でも、「仕事と育児」をコントロールするようにしています。
副業のお仕事内容について教えてください。
ライティング
日々の生活が題材となる記事の依頼のみ、お引き受けしています。
実体験を活かした記事は書きやすく、「記事を書くために様々な体験をしよう!」という気持ちにもなるため、生活にハリが出ます。
人事系業務
時間調整さえできれば、繁忙期限定業務をお引き受けしています。新卒採用や年末調整などは知識や業務経験がありますので、非常に役に立っています。
高校での非常勤講師
日々のニュース・過去の実体験をベースにして、「政治経済」を教えています。
また、証券会社勤務経験をいかし「投資教育」、IT企業人事部での採用研修担当経験をいかし「キャリア教育」も担当できる社会科講師として、重宝されているとも感じています。
副業のお仕事を通して、身に付いたことを教えてください。
ライティングの仕事では「文字」を通じてアウトプット、高校での仕事は実際に「話すこと」でアウトプットできていると思います。
いずれも、しっかりとした知識・自分自身の考えがないことには、相手に魅力を感じてもえらないため、私自身も日々勉強です。
時間さえあればニュースをチェックし、さまざまな意見に目を通し、あらゆることにアンテナを張る努力をしています。
専業主婦時代に比べると、知的好奇心が旺盛になったと思います。
教育の仕事に携わる以上、まさに学校の勉強(学問)を自分自身でもしていることになります。もしかしたらある意味で、自分の学生時代よりも今の方が、真面目に、要領よく勉強しているかもしれません。
この仕事をしていて良かった点は、「学校」という共通の話題を子どもと持つことができ、一緒に盛り上がれることが多い点です。
「ママの学校は、給食ないの?」や、「一時間目は何時からはじまるの?」、また「小学校と全然違うね。小学校はこうなんだよ!」というような、小学生らしい質問・会話を、我が家の子どもたちはしてきます。こういった会話を楽しめるのも、この仕事をしているからこそだと感じています。
教員免許を活かせる仕事は、他にどんなものがあるのでしょうか?
教員免許を取得していると、意外とお仕事の幅は広いと思います。
学童勤務
夕方の仕事になりがちではありますが、学童のスタッフとしての勤務が可能です。
小学校の移動教室(2泊3日の林間学校)の補助員
教員免許必須ではありませんが、免許保有者は歓迎されているようです。
私も、免許取得中の大学時代に補助員業務を担当したことがありました。
「体力勝負」でもありますが、授業の場とはまた一味違った、児童との関わり方を経験できます。
放課後・長期休暇中の学習教室
教員免許保有者優先のお仕事です。
放課後や長期休暇中の勉強会を開催している自治体があり、私も授業担当者としてお仕事させてもらったことがありました。
学習塾・家庭教師
教員免許必須ではありませんが、昼は学校の非常勤講師、夜は学習塾・家庭教師として仕事をされている方は多いようです。
学習塾については、集団授業・個別授業・オンライン授業など、様々な形式があります。
教員免許保有、また業務経験の実績を少しでもつけることにより、お仕事の幅はどんどん広がっていくのではないでしょうか。
副業を考え始めている「経営者の妻」の皆さんへのメッセージ
子育て中の経営者の妻のみなさん。かつて取得した資格を活かして副業をしながら、経営者である夫のサポートをしていく一例として参考になれば幸いです。
自分の仕事も持ちつつ、お子さんの年齢に合わせたスタイルで、家族全員とのバランスをとることを考えながら、メリハリのある充実した日々を送ってください。
※本記事に記載の情報は2024年08月23日現在のものとなり、将来変更となる可能性があります。