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夫のしごとを子供にどのように伝えたらいいか

中小企業向け事業保険のエヌエヌ生命

この記事では、経営者の妻が、夫の仕事を子供にどのように伝えたらよいのか?についてお伝えしていきます。

夫のしごとを子供にどのように伝えたらいいか
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夫の仕事を理解してもらう重要性や、成長段階に合わせた伝え方、夫の仕事について伝えることの意義なども考えてみたいと思います。
経営者の夫を支える妻として、夫の仕事を子供に上手に伝える工夫をしてみてはいかがでしょうか?

1. 子供に夫の仕事を理解してもらう重要性

経営者の妻の子育てへの思い~教育方針
画像:photoAC

経営者である夫は仕事が忙しく、生活リズムが合わないことから子供との間ですれ違いが起こるなど、子供に寂しい思いをさせることもあるのではないかと思います。
そんな時には、家族として協力しようという前向きな気持ちをもてるよう、子供に夫の仕事を理解してもらうことが重要になるでしょう。

1-1. 子供に夫の仕事を説明する必要性

ひとむかし前のように、自宅で商店を経営しているような場合であれば、「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざにあるように、家族がどのような商売をしているかは、幼い頃から肌で感じ取ることができました。

一方現在は、単純な物の売り買いを仕事にしているようなケースは少なくなり、会社経営の内容も多岐にわたり、一言では説明が難しい業種もあることかと思われます。
会社と住まいも離れていることが一般的かと思いますので、お子さんが父親の仕事の内容をよくわからないというケースもあるのではないでしょうか?

しかし、家族の一員として、子供に夫の仕事を理解してもらうことは非常に重要だと思われます。
そこでここでは、子供に夫の仕事を理解してもらう大切さや伝え方についてお話させていただきます。

1-2. 生活リズムが合わないことの説明とコミュニケーションの維持の大切さ

経営者という立場上、時間の融通が利く局面もある反面、緊急の要件が発生する可能性も多いのではないかと思われます。

経営者には大きな責任が課せられていますから、時間が拘束され、家族とは生活リズムが合わないことも多いのではないでしょうか?

経済環境の変化の速い現代では、様々な社会問題発生によって仕入れ値の変動、顧客の需要の変動など、経営が大きく影響を受け、タイムリーな判断と対応が求められる局面も発生するでしょう。

トラブル時にはいつでも連絡を受けられる体制が必要となるため、家族との約束は後回しになり、子供が寂しい思いをしているという話もよく耳にします。親が忙しいと子供とのすれ違い、誤解が生じがちです。

だからこそ、生活リズムが合わず一緒に過ごす時間は少なくても、家族の心がバラバラにならないように、子供に夫の仕事を理解してもらうこと、日頃からコミュニケーションを維持することはとても大切と言えるのです。

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2. 年齢別のアプローチ: 子供の成長段階に合わせた伝え方

年齢別のアプローチ: 子供の成長段階に合わせた伝え方

では、夫の仕事の子供への伝え方を、子供の成長段階に合わせて考えてみたいと思います。

2-1. 幼少期(3歳〜6歳): 身近な物事を通じて仕事を紹介する

3歳〜6歳頃のまだ幼い子供に仕事の内容を詳しく伝えても、なかなか理解は難しいと思います。
ですから子供でも理解しやすいように、身近な物事を通じて単純化して紹介するとよいでしょう。

介護関係の仕事であれば、お年寄りを見かけた際に、「お年寄りが生活しやすいように助けてあげる仕事」。
建築関係の仕事であれば、建築現場を見かけた時には、「こういう風に家を建てる仕事」。
設備関係であれば、家の設備を修繕しなくてはならないようなタイミングを利用して、「工事をしたり、直したりする仕事」。
商社など商品の仕入れと販売をする仕事では、スーパーなどで買い物をしながら、「品物を仕入れて、それを必要な人に売る仕事」。

というように、仕事の簡単な内容、仕組みを説明してあげると理解しやすいのではないでしょうか?

2-2. 小学校低学年(7歳〜9歳): 職業の多様性と役割を理解させる方法

7歳〜9歳頃の小学校低学年になれば、職業の多様性と役割など、もう少し複雑な内容も理解できるようになるでしょう。
直接目で見えるものでなくても、想像力を働かせることができるようになります。

介護関係の仕事であれば、「このサービスを利用することで、お年寄りやその家族がこんな風に喜んでくれるんだよ。」
家を建てるだけではなくて、「住む人が快適に過ごせるように、こんな風な工夫や思いを込めて建ててるんだよ。」
品物を仕入れるにしても、海外から輸入しているのであれば、「日本の仕入れ先から仕入れるよりも安く仕入れることができるから、その分安い値段で必要な人に販売できるんだよ。」

というように、社会の中で果たす役割や仕事のもつ意義などについても伝えていければよいのではないでしょうか?

2-3. 小学校高学年(10歳〜12歳): 興味と関心を引きつける仕事の側面を伝える

小学校高学年になると、ある程度高度な思考力が身に付いてきます。
サービスの提供によって収入を得ているという、現実的な仕事の仕組みについても興味をもってくる子もいるでしょう。

需要と供給によってサービスの価格が決まってくるという社会の仕組み、会社の経営には運営のための資金が必要であるということ。
需要が多い仕事には参入してくる会社が多く、競争が激しくなること。
その中で、利益を上げていくにはどうしたらいいか?など、興味と関心を引きつける工夫をしながら、仕事の側面を伝えていくことが大切です。

仕事の持つ社会的な影響力と広がり、社会的責任などについても、日常会話の中で伝えていければ理想的でしょう。

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3. 面白い手法で興味を引く~職場訪問と仕事の実演

面白い手法で興味を引く~職場訪問と仕事の実演

夫の仕事を子供に伝える手段として、職場訪問や仕事の実演など、面白い手法で興味を引くという方法もおすすめです。

3-1. ロールプレイ: 子供と一緒に仕事を体験する楽しみ

子供がまだ小さいうちは、家庭の中でロールプレイによって仕事の実演をすることで、一緒に仕事を体験する楽しみを味わわせてみてはいかがでしょうか?
遊びの中で体験することで、子供の好奇心を刺激し、想像力を養うことにつながります。子供の好奇心を上手にかきたてて、「なぜ?」をうまく引き出すことができれば、成功と言えるでしょう。

3-2. 職業体験デイの計画と効果的な実施方法

子供がある程度成長してきたタイミングで、職場訪問の計画を立ててみるのもよいでしょう。
その際には繁忙期を避け、安全面の配慮にも気を配って体験させるように注意することが大切です。業務に支障をきたさないように、職員の協力も得る必要があります。

職場での実際の仕事のデモンストレーションとともに、会社の成り立ちや経営にかける想いなども伝えられると効果的ではないでしょうか?

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4. 職業選択への影響を理解させる

職業選択への影響を理解させる
画像:photoAC

小学校高学年以降になると、職業選択への影響を理解させることも大切になってきます。それによって、将来仕事を継ぐか継がないかの選択がしやすくなり、どんな業界に進みたいかのイメージを持ちやすくなるでしょう。

4-1. 職業の選択が家庭や生活に与える影響を説明する

将来、親の会社を引き継ぐかどうか、その選択によっては家庭や生活に大きな影響が生じます。
親が年をとって引退を考え始めた時、また急な体調不良などで会社の経営が難しくなった時、イザという時に「会社の経営はどうしたいか?どうすべきか?」を日頃から話し合っておくことは大切です。

子どもに譲る?
後継者を探す?
売却する?

それぞれの方法の影響を説明して、理解を促しておくことをおすすめします。
もちろん、その時になってみないと分からないということも多いですし、途中で考えが変わってもいいでしょう。
イザという時の判断のための材料となることが大事なのです。

4-2. 将来の可能性を示すためのキャリアパスの説明

会社の業種によっては、引継ぐために経験やスキルを身につけなくてはならこともあります。
また、高校や大学などの進路の選択に影響があるケースもあるでしょう。
ですから、将来の可能性を示すために、キャリアパスの説明はしっかりしておかなくてはなりません。
その上で、親の会社を引き継ぐかどうかの選択は、最終的には子供自身が決めることになります。

もし現時点では会社を引き継ぐ意思がなくても、その仕事を引き継ぐにはどのような経験やスキルが必要なのかという、キャリアパスについての必要な知識があれば、会社を継ぎたいという意思が芽生えた際に、自分の取るべき道を選択することが可能になります。

例えば、日本の町工場のもつ技術水準は世界屈指の高さと言われますが、後継者不足で技術を承継できない危機にあります。
子供が将来社会に出てからその価値に気づき、承継したいと考える可能性もあるでしょう。
そのような時にスムーズに承継が可能となるように、経営に掛ける想いとともにキャリアパスを説明しておくことは大きな意義があるのではないでしょうか?

4-3. 子供の興味や夢に対するサポートを丁寧に語る

職業選択への影響を理解させることは大切ですが、将来の進路を強制することはのぞましくありません。
職業の最終的な選択は子どもの自由意思に任せることが大事です。
ですから、もし会社を継がない選択をしたとしても、子供の興味や夢に対するサポートは惜しまないことをしっかり伝えておくことを忘れないでください。

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5. 家族の絆を深めるチャンスとしての仕事の話

家族の絆を深めるチャンスとしての仕事の話
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最後に、家族の絆を深めるチャンスとしての仕事の話をしたいと思います。

5-1. 家族の一員としての夫の仕事の重要性を共有する

会社の経営は家族の生活を支えるため手段として大切ですが、それだけではありません。

先代から受け継いだのか、自分の代で立ち上げたのか?
どのような経緯で立ち上げたのか?
今後どのように成長させていきたいか?

会社の成り立ちや経営に対する思い、将来の夢、展望を伝え、家族の一員としての夫の仕事の重要性を共有することで、家族の絆を深めることもまた、大切と言えるでしょう。

5-2. 仕事を通じて学ぶ価値観や人間関係の大切さ

先程もお話ししたように、会社経営においては予測不可能な事態が度々発生します。
その際に、自分一人の力で乗り越えられることばかりではありません。
取引先との関係性や会社内部での団結力など、日頃の人間関係がものを言う場面も少なくありません。
もちろん、家族との信頼関係も大きく影響するでしょう。

自分が困った時に助けてくれる関係か、逃げ出す関係か?
仕事を通じて人間関係の大切さを学ぶ機会も多々あるのではないでしょうか?

信頼される人間であることが、未来の自分を助けてくれることにもつながります。仕事を通じて学ぶ価値観や人間関係の大切さを、ぜひ伝えてあげていただきたいと思います。

5-3. 仕事のストレスや困難な局面の乗り越え方を子供にどのように伝えるか

サラリーマンであれば、会社の業績が落ちてきた時には他の会社へ転職するという選択肢があります。
しかし、経営者は最後まで会社と運命を共にしなくてならないし、従業員の生活を保障するための責任も果たさなくてはなりません。
例え困難な局面に遭遇しても、逃げ出さずに立ち向かわなくてはならないのです。

取引先との関係、顧客との関係、為替の変動、海外での紛争の勃発やコロナなどの大きな社会問題の発生など。
会社経営においては予測不可能な事態が度々生じ、倒産リスクと隣り合わせという局面も起こり得ます。

ですが、内心強いストレスを感じていても、経営者がそれを顔に出してしまえば、従業員は不安になるでしょうし、取引先も今後の取引から手を引こうと考えるかもしれません。
困難な局面ほど、ポーカーフェイスでいられる精神的強さが会社を支えることもあります。
困難な局面に遭遇した時こそ平常心を保つこと、その心構えの大切さを伝えておくことは、子供のこれからの人生においても役立つ教訓となるでしょう。

5-4. 夫の仕事への尊敬と感謝の意を伝える大切さ

このように仕事の話は、家族の絆を深める絶好のチャンスとも言えるでしょう。
ストレスや困難を抱えながらも、家族のため、従業員のために日々奮闘している父の姿。
夫の仕事への尊敬と感謝の意を伝えることは、家族の絆を再確認し、家族の絆を強めることになるはずです。

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※本記事に記載の情報は2023年10月27日現在のものとなり、将来変更となる可能性があります。

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