社長夫人の宿命と使命とは?
株式会社 アローフィールド 代表取締役 矢野 千寿さん(社長夫人経営塾 塾長)
1942年、山口県生まれ。“日本初!社長夫人戦力化コンサルタント”として、テレビ・ラジオ・雑誌・セミナーなどで活躍中。特に『社長夫人革新講座』を開講し、多くの社長夫人の戦力化に成功し、社長様からも喜ばれている。
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万が一社長に不幸が訪れたとき、第一事業承継者は「社長夫人」!
宿命とは、「生まれる前から決まっているその人の運命」です。皆さんは、社長夫人という宿命を持って生まれてきているのです。
そのような立場になるべくしてなったのです。社長夫人という立場を否定したり、そこから逃げ出そうとしたりするのではなく、宿命として受け入れることです。
すると、そこに覚悟が生まれます。覚悟ができると、宿命の中に使命が見えてきます。社長夫人としての使命が明らかになります。
自分の使命に気づかないまま一生を終える人、自分の使命を生涯探し求めて生きる人、自分の使命を知り、それを果たしながら生きる人など様々です。
社長夫人には明らかな使命があります。それは、社長を助けることです。
社長を助けることで会社を発展させ、それによって社員の生活を守り、社会に役立つことです。そのことに気づけば、心を傾けて使命を全うすればよいのです。
社長が倒れたとき、亡くなったときは、社長夫人が事業の第一継承者です。業績の良くない会社、負債を背負っているような会社では跡を引き継ぎたいと思う人はいないでしょう。
また、いい加減な人に頼んでは、会社をめちゃくちゃにされかねない。ある会社では、窮状に陥ったときに経営内容を一番知っている取締役がサッサと辞めてしまいました。
お子さんなど次の世代にバトンタッチするまで、社長夫人が継ぐしかないのです。これも宿命です。「私が継ごう」という覚悟が必要です。決して安易な道ではありませんが、未来に希望がある道です。
※本記事に記載の情報は2021年10月31日現在のものとなり、将来変更となる可能性があります。