事業承継お悩み相談室
突然訪れた事業承継。 事業のこと、顧客のこと、取引先のこと、金融機関のこと、従業員のこと、先代のこと、家族のこと。様々な不安にお悩みではないですか? 「事業承継お悩み相談室」では、突然の事業承継を自ら経験した先輩経営者のみなさまからの生の経験談を抜粋し、みなさまの不安や悩みにお答えします。
※以下の回答はあくまで実体験であるため、「正解」ではないかもしれません。それぞれの決断、行動に少しの悔いも残っていない先輩経営者はいないかもしれません。大切な判断をされる際には是非、税理士、弁護士等の専門家にご相談をしてください。
代表者が亡くなって間もないとき
いつもの毎日が急変してしまって、一体どうすれば良いのかわからない。不安が大きすぎて大切な人が亡くなったのに、悲しむ余裕すらない。
そんな時、先輩経営者のみなさまはどのように状況を受け止めたのでしょうか。そして、どのように乗り越えたのでしょうか。
急に会社を継ぐことになりましたが、途中で心が折れてしまわないかどうか不安です。
私は会社を継いで2年になりますが、やる気がある時もあればそうではない時だってありましたよ。
1年経ってやっと自分のやりたいこともやる、そして仕事もやると決意をしました。
私は会社の事務所に主人の写真を飾っています。忘れなくていいんだと思います。
主人が亡くなった今、私は一体どうやって日々を過ごせば良いのでしょうか。
すぐに会社を継いで、仕事を始めて前に進んで良かったと私は思っています。
心配事が多すぎて、食欲すらわきません。
私も同じでしたよ。でも、1ヶ月位すれば食べられるようになります。 大丈夫ですよ。
主人が亡くなる前に、生命保険を解約していました。後悔で胸がおしつぶされそうです。
うちも会社が厳しくて保険を解約した後に、主人が亡くなりました。
一体誰に、何を、どうやって相談すれば良いのかすらわかりません。
私は税理士事務所の担当の方に色々な話をしていますよ。
私か子どものどちらかが会社を継がなければなりません。どちらが継ぐべきでしょうか。
私には息子がいますが代表には私が就きました。
会社には他の社員もいるのに、なぜ私が継がないといけないのでしょう。
うちには義弟の役員がいるのに、私が継ぎました。
なぜ、先代の親族でもない私が会社を継いで苦労しなければならないのでしょう。
私は先代の家族のために承継を決意しました。継いだ今後悔はしていませんね。
死亡退職金を払いたくありません。 役員でもない奥さんでも、お金を渡すべきですか?
私は規定や税制の問題ではなく、気持ちの問題として払いました。 うちの女房が同じ立場だったら、同じことを言うだろうなと思って。
会社を再開するとき
お葬式の後どれくらいで会社を再開すれば良いのでしょうか。
私は主人が亡くなって3日目にはお店を開けました。
代表者が亡くなったとき、どのタイミングで金融機関に知らせれば良いのでしょうか。
うちは銀行さんが訪ねてきたときに、息子のお嫁さんが事情を話したのが第一報でした。
取引先には、一体なんて挨拶をすれば良いのでしょう。 挨拶状だけで良いですか?
「大丈夫ですから。心配しないでください。」 言葉はシンプルですが、直接会いに行きました。
社員には何て伝えれば良いですか。正しいことを言ったら、嫌われてしまう気がします。
毎日、根気強く、社員に自分の思いを伝え続けること。これに尽きます。
事務手続きは何から手をつければ良いでしょうか。煩雑な手続きに滅入っています。
銀行さんの名義を変えるのは大変でしたが、それ以上に大変なことはありませんでしたよ。
少し落ち着いてきたとき
会社はどうにか動き出してきたけれど、なんだかもやもやする。時間に余裕がでてくると今まで見えていなかった問題が迫ってくる。いつになったら不安は解消されるの?
承継が終わった後の様々な問題を、先輩経営者のみなさまはどのように考え、対処したのでしょうか?
「保険金入った?」と聞かれすぎてナーバスになっています。
身内から「保険金が入るんでしょ?」「一体いくら出たの?」と言われて嫌な思いをしました。
早く保険会社に連絡しないといけないとは思うのですが、なんだか不安です。
電話口で、全然悪いイメージはありませんでしたよ。むしろ親切な方だなっていう印象があります。
受け取った保険金が、借入金額に足りませんでした。これからやっていけるでしょうか。
うちも保険金が借入金の全額には足りず、内入れだけしました。
私が借りたお金ではないのに、連帯保証を求められました。
私も先代の借入金の連帯保証に入りました。「僕が借りたわけじゃないですよ!」って答えたんですけどね。
金融機関さんと自分の考えが違って困っています。
私は良い意見だけ聞いて、あとの意見は流しちゃいました。
誰にどうやって遺産分割すれば良いのか、わからなくなってきてしまいました。
私は「もともとあなた達のお金じゃないじゃん」って思うようにしていました。
代表者が亡くなったので、今より狭い事務所に引っ越そうかと思っています。
うちはむしろ事務所が手狭になってしまいました。
会社のこれからを考えるとき
次に継いでいくことができるのが、会社の醍醐味。やっと承継が終わったけれど、その次は?「今のまま」が思ったよりも長くないということがわかったとき、考えるべきこととは?
会社を次世代につないでいくために、先輩経営者のみなさまはどのように行動しているのでしょうか?
次は子どもに会社を承継しようと考えています。何から準備すれば良いでしょうか。
うちは銀行さんを回るときに息子を同席させています。
金融機関とのお付き合いのコツはありますか?
支店長さんだけでなく、担当さんとも仲良くすること。
金融機関に信用してもらうにはどうしたら良いのでしょうか。
私は、やれるかどうかわからないことも風呂敷を広げながら、ちょっと大きめに話しています。
誰も取引のコツを教えてくれません。
私は奥さま方を大切にしました。
色々な人と付き合わなければならなくなり、誰を大切にすれば良いのかわかりません。
私は取引先との関係に気をつけていました。
子どもが積極的に、会社を継ぎたいと思ってくれたりすることってあるんでしょうか。
私は子どもが会社を継ぐと決めるまでは、会社の良い 所だけ見せるようにしていました。
子どもたちには会社の良いところしか見せませんでした。良い車に乗っているとか。大変なところは見せないようにしましたね。会社を継ぐって良い事だ、って思わないとだめだから。そして、継ぐも継がないもあなたが決めなさい、って言う。「お父さんはあなたに継がせたいって言っていたけど、私はお前には他の選択肢もあると思うよ。ただ、お前が継がないんだったら、会社は他の人がやると思うよ。それでお前が悔しいと思ってもそれはもう遅いよ」って。あとで絶対悔しがるぞって囁き続けたら、うまくいきましたね。
ご自身の体験を話してみませんか?
突然訪れたあなたご自身の事業承継にまつわるエピソードをお話してみませんか?不安や悩みがつきない事業承継。今も突然訪れた事業承継により、不安や悩みを抱えている経営者の方がたくさんいらっしゃいます。
エヌエヌ生命では、先輩経営者として、ご自身の体験をお話いただける方を募集しています。これから様々な“はじめて”をむかえる経営者のみなさまに、あなたの体験をぜひ教えてあげてください。みなさまのご応募、お待ちしております。
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