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NNマラソンロッテルダム レポート 後篇

今回は、NNマラソンロッテルダムレポート後篇(前篇はこちら、中篇はこちら)です。
後篇は、この大会のクライマックスのフルマラソンに関してレポートします。

今年、NNマラソンロッテルダムで優勝したのは、マリウス・キムタイ選手でした。

「えっ?いきなり一番の盛り上がりがあるところから話しちゃうの?手抜きじゃない?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、けっしてそういう訳ではありせん。

一般的なマラソンであれば、最も盛り上がるのは最初のランナーがゴールした瞬間になりますが、実はこのロッテルダムマラソン、トップのランナーのゴールの瞬間に勝るとも劣らない感動の瞬間があります。それは、レース終盤にあります。

一つ目は、35キロ地点手前です。
フルマラソンにおいては「35キロの壁」という言葉があるように、ランナーのエネルギー切れがもっとも起こりやすく、リタイアするランナーが多いといわれているのが、この35キロ付近と言われています。ただ、そんな辛い状況の下でも、身近な人の応援があるとランナーは最後の力を振り絞って踏ん張れるという話はよくきます。

実はNNマラソンロッテルダムでは、ランナーたちが、この35キロの壁をこえられるようHardloopsupporterという取り組みを行っています。

これは、35キロ地点手前に大きなディスプレイが設置され、ランナーがそのポイントを通過するそのタイミングで、事前に家族や友人から寄せられたビデオメッセージが流れるという取り組みです。このビデオメッセージが数多くのランナーのラストスパートから完走への活力の源になっていたことは間違いありません。
ランナーの中には、突然流れた家族からのビデオメッセージをみて感激して涙を流す方もいました。

一方、ゴール地点では、レースの終了30分前くらいになると、ロッテルダム市長のアハメド・アブタレブ氏自ら、ゴールを迎えるランナーとハイタッチを始めました。

そして、いよいよ最後のランナーです。この最後のランナーの出迎えこそ、1位のランナーのゴールの瞬間にも劣らない、このマラソンの最大の見どころの一つです。
NNマラソンロッテルダムは最後のランナーを盛大に迎えます。紙吹雪が舞い、会場ではゴールを目指すランナーの様子の実況が流れ、沿道も大盛り上がりの中、家族も駆けつけ、皆でゴールの瞬間を祝います。(写真の方はお二人のお孫さんと手をつないでゴールされました。)

最後のランナーがゴールを迎えると、なんと優勝したランナーから、最後のランナーにメダルが贈呈されます。
日本にも数多くのマラソン大会がありますが、NNマラソンロッテルダムのように大会を通じて最後のランナーまで注目されるような大会は多くないのではないでしょうか。

さて、前篇、後篇と続いたNNマラソンロッテルダムのレポートもこれにて完結です。今回のレポートをご覧いただき、NNマラソンロッテルダムにご興味を持った方は是非、来年のご参加をご検討いただければと思います。なお、来年の大会は2019年4月6・7日開催予定です。