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家業後継者同士で悩みを共有し成長できるコミュニティ

「家業イノベーション・ラボ」

~自分らしく家業と向き合い、家業を継ぎ、家業を成長させていく~

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日本の経済を支える中小企業。その未来を担う後継者の学びと成長の場である「家業イノベーション・ラボ」。

新しい企業経営に挑む後継者の皆さんに、イノベーションにつながる学びのきっかけと人とのつながりを築く機会を提供することを 目指して2017年10月にスタートしました。

このコミュニティを共催する3社の代表に、家業イノベーション・ラボとはどのような場所なのか、これまでどのような方が参加し、どのような活動をしてきたのか、そこから得られた学びは何か、今後の展望とともに語ってもらいました。

家業を継いで悩みを抱えている後継者、 まだ家業を継ぐか決めかねている方、そして後継者問題に悩む現役の中小企業経営者の皆さんにお届けしたいメッセージです。

NPO法人農家のこせがれネットワーク 代表理事
株式会社みやじ豚 代表取締役社長
  1978年、神奈川県生まれ。代々農家を営む農家の長男として生まれたが、慶應義塾大学を卒業後、ベンチャー起業を志して2001年に株式会社パソナに入社。起業や経営について学ぶうち、自身の家業である農業へと心が動き2005年に同社を退職、実家へ戻って株式会社みやじ豚を設立、代表取締役に就任。2009年にNPO法人「農家のこせがれネットワーク」を設立し、農家の後継ぎ候補者(こせがれ)への情報提供や啓発活動を開始。著書に『湘南の風に吹かれて豚を売る』(かんき出版)がある。

miyaji_san.jpg 宮治 勇輔氏

NPO法人ETIC. ローカルイノベーション事業部
東京都渋谷区出身。「田舎」が23区内という環境から地域に憧れ、帯広畜産大学草地畜産専修科へ進学。北海道立農業大学校研究科を経て酪農家に。2015年にNPO法人ETIC.主催のイベントに参加したことが転機となり、現職へ。ローカルイノベーション事業部では、「人が成長し続ける地域が、日本中に広がっていくエコシステム(生態系)を作る」「ともに支え合い、課題が自律的に解決されている地域の実現」を目指し、地域と都市部人材をつなぐ大規模イベントの企画・運営や、自ら社会にイノベーションを起こす若手人材の育成に取り組んでいる。

shibamata_san.jpg 柴沼 奏 氏

エヌエヌ生命保険株式会社 事業開発部長
1974年埼玉県生まれ。1998年、中小企業向け生命保険のアイエヌジー生命(現エヌエヌ生命)入社。配属された東京北支社時代には営業現場で代理店と共に中小企業のリスク対策について取組む。その後調査・マーケティング部門に異動、中小企業が抱える悩みや経営課題についてマクロから俯瞰する中で保険会社として提供できる価値の研究に従事。2017年より現職。

endo_san.jpg 遠藤 哲輝

家業後継者にとっての「こんな集まりがあったらいいな」を実現
家業後継者同士がつながって悩みを解決できる場に

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宮治 :家業の後継者にとっての「こんな集まりがあったらいいな」を実現したコミュニティです。家業の後継者同士で悩みや課題について話をすることで、解決策を模索する相互メンタリングの場を提供しています。自分が抱えている悩みは、先輩経営者も考えていた悩み。話を聞くだけで解決することって意外と多いんですよね。みんなで切磋琢磨することで、コラボレーションがどんどん生まれる場にしていきたいと考えています。 家業の古き良き伝統と先端技術を融合させた先輩経営者の話を聞いたり、同じ境遇である経営者同士で話し合って課題を解決する場にしていきたいです。家業の後継者にとって、家庭、職場に続く第3の場になればいいなと思っています。


遠藤:日本経済を支える中小企業、その未来を担う後継者の皆さんの成長をお手伝いする場です。私たちエヌエヌ生命は中小企業サポーターとして、重点項目の1つに「次世代への支援」を掲げています。家業を継ぐ後継者の方々が、自分らしく家業を発展させていけるような場を作りたいです。



家業後継者だけでなく継ぐかどうか悩んでいる人にも参加してほしい

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宮治 :コミュニティに参加しているのは、家業を継ぐために実家に戻った後継者が多いのですが、現在実家に戻ろうか悩んでいる方にも、ぜひ参加してほしいです。事業承継の中で後悔のない意思決定をするには、ある程度情報が自分の中に蓄積していないとできません。実家に戻り、家業を継ぐにせよ継がないにせよ、コミュニティに参加することで自分の中の判断材料を作っていただけると嬉しいです!



柴沼:家業の後継者の皆さんを対象にしていますが、家業をそのまま継ぐだけではなく、時代に合わせて新しい事業展開など、イノベーションを起こしたいと思っている方で家業を承継した先輩のアドバイスがほしい方、他の地域の家業後継者と繋がりたいと思っている方が参加しています。日本の企業の97%はファミリービジネスです。その家業の担い手を応援し、共に成長していける場を作っていきたいと考えています。


全国の地域を盛り上げていくためにもとても重要な活動だと思います。ETIC.には共通の想いをもった全国の支援団体とネットワークを構築しているという強みがあります。彼らと連携して全国各地の家業後継者を巻き込みながら学び合いの場を設けたり、地域をまたいだ家業後継者同士の繋がりを作る活動を行っています。



活動から生まれた、印象に残るイノベーション。通常ならば一人で考えることだけれど…

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遠藤:先輩家業イノベーターやメンバー同士の交流を促すようなイベントを中心に、ユニークなプログラムも開催しています。デザインやテクノロジーといった専門領域に長けた人材とマッチングをして新しいビジネスを生むための『アイデアソン』、国内で先進的な取り組みをしている地方の企業を訪問して、先輩社長の話を聞き、意見交換をする『家業ツアー Journey+(ジャーニープラス)』、エヌエヌ生命の親会社であるNNグループの本社があり、先進的な取り組みを行う企業の多いオランダで見聞を広げていただく『スタディツアー』などです。グローバルな視点でモノを見ることに加え、参加者が実用的な知識を得られることで生まれるイノベーションを大切にしたいと考えています。


宮治:僕自身も一参加者として、家業の後継者と様々な得意分野をもつ専門家が集まるイベントに参加しました。その中で新規顧客をどう集めるかを課題に議論をしたのですが、「新規顧客をどう集めるかよりも『既存顧客にもっと好きになってもらうには』を考えたほうがいいのでは」という指摘をもらって、「確かにそうだ」と思ったことがありました。その後も議論を重ねて、今後の10年間にどういった顧客に対してメッセージを発していくのかというブランディングが重要という結論に達し、その場で出会った仲間たちとWEBサイトのリニューアルに着手しました。こんなふうに具体的な取り組みにつながっていくところが、非常に良いところだと感じています。


柴沼:地域の家業後継者の方を対象とした事業ブラッシュアップ会 *を開催してきました。そこに参加された方が、すでに家業を承継した先輩メンターや参加者からもらったアイデアを実際に実践してくれたことが印象に残っています。通常であれば自分一人で考える ことを、家業イノベーション・ラボのコミュニティの中で、ブラッシュアップ→実践→ブラッシュアップ、と皆で見守りながら、応援し合い、切磋琢磨し合えることが、家業イノベーション・ラボの魅力だと思っています。
(*事業ブラッシュアップ会:有識者や先輩家業イノベーターによるメンタリングのもと、自社の課題や将来の展望を掘り下げて向き合い経営革新プランを磨く会)


遠藤:ビジネス・アイデアのブレストをしていた時のことです。ある参加者の方がアイデアはたくさん出てきてキーワードとコンセプトは早い段階で固まったけれども、なかなか形にならず苦労していました。それを見たメンターの方から一言「言葉だけ並べるだけでは前に進まないので、実際にモノを作ってみたら?」とアドバイスがありました。たまたま目の前にあった飴の袋と鉛筆を作って簡単なモックアップを作ってみたところ、言葉が具現化し、目の前で新しい商品・サービスにつながるものが完成しました。
エヌエヌ生命は、家業イノベーション・ラボを通じて、こうした小さいイノベーションの種、ブレイクスルーの種を提供していきたいと思っています。



家業後継者の皆さんへ
同じ悩みを共有しながら全員で歩んでいくコミュニティを目指して

宮治:家業の後継者としては、地元の仲間や近しい方に相談しづらいことも多々あります。そんな時は家業イノベーション・ラボの集まりに参加して、先輩後継者に相談しましょう。同じ志の仲間として親身になって相談に乗ってくれますよ。


柴沼:全国には同じ悩みをもった仲間がたくさんいます。みんなで悩みを共有しながら全員で1歩2歩と歩んでいけるコミュニティを目指していますので、ぜひご参加をお待ちしています!


遠藤:家業という同じ背景を持つメンバー同士で、課題・悩みを共有し、どんなふうに乗り越えているかを話し合うことは非常に有益なことだと思っています。家業イノベーション・ラボの活動情報は、Facebookページを通じて随時ご案内していますので、まずは家業イノベーション・ラボのページに「いいね」をしていただき、イベントにも参加してみてください!



家業イノベーション・ラボについて詳しくは公式ウェブサイトまたはFacebookページをご覧ください。